台風の接近を心配しながら炭窯小屋に最後の作業である庇も完成しました。
数日前からは焚口に少しづつ炭を入れて内部から乾燥させていました。
そして、昨日22日午前8時、
予定通りに火入れをしました。

まず、会長が炭窯の四方にお神酒を捧げます。

皆で山の神様、火の神様にお祈りして、

焚口から火を入れます。

焚口の木が燃え始めると、窯に入った割れ目から煙が漏れてきました。
会長によると、土の練り方が少し柔らかすぎたので乾燥した後で割れ目ができたとのことでした。
皆初めてだから予定のコースだったようです。

煙の出ている割れ目を深く削って、そこによく練った土をしっかり埋め込みます。

修理後はこの通り、煙はありません。
お祝いのお酒もたくさんいただきました。
ありがとうございました。

最初の12時間~24時間が大事だというので、焚き木をしっかり準備して、私ともう一人のメンバー二人で、焚口での木入れを一晩担当しました。

夜中には何人ものメンバーが差し入れを持って来てくれ、なんとか無事に一夜が明けました。

煙突からしっかり煙が上がっています。

もちろん、おまけ(?)の木酢も集まっています。
(個人にはこっちの方に興味があるのですが)
火入れから28時間、窯の甲部は触られないくらい熱くなってきたので、焚口を絞ります。

耐火煉瓦の上からよく練った赤土を塗り込めます。

この状態で、数日間、中の木を焼くのですが、注意するのは、熱を高温で維持することだとのこと。
終夜管理は必要ないようですが、時々煙の出方をチェックすることが大事なようです。
要は、窯の温度が下がらないように、中の木が燃えすぎないようにすることです
煙が透明になってくるまで数日かかるそうで、その後は完全な締め込みで、炭焼きも最終段階になるのです。
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